田ごとの夕日

2008 年 04月 22日

田ごとの月は、長野県で有名です。

市原で作務をして帰ろうとしたら、水を張った田んぼに夕日がきれいでした。田ごとの月を思い出したのですが、田んぼごとに月が映るはずはないなと、ふと思いました。インターネットで検索すると、ご丁寧に科学的な立証も掲載されていました。

「なぜ『田ごと』か」を考えてみたら、わかりました。田ごとの月といった人、あるいは田ごとの月を見た人は、旅人だったのです。棚田の脇の道を歩いていくと、どの田にも月が映ってついて来るのです。そこで、田んぼ一枚一枚に月が映っていると表現したに違いありません。

そんな月を見ながら歩いた旅人の、その日の宿はあったのでしょうか。心配です。田んぼに映った夕日の色は、夕餉の支度ができた家の灯りの色にも見えました。こんなとき、宿がないのはつらいんだよな、と一人で歩いた四国八十八ヶ所を思い出しました。

4月22日